かき氷カフェポニー🍧🐴のブログ

稲敷市のかき氷屋さんです。羊毛教室、ヨガ🧘‍♀️教室もしています。

営業を再開して改めて思った事

先日の日曜日、今期初めての薪ストーブを焚きました。ひどい雨でどんな営業になるか予測できなかったのですが、温かいお客様のお陰でつつがなく終えることができました。

 

ポニーでは基本、雨の日は営業しません。というのも、かき氷は食べると寒くなるし外と同等の営業なので食べる事を楽しめない悪天候の時はなるべく営業しないようにしています。駐車場もぬかるむし😓大風の日はもっと楽しめないです。

 

でも、今回だけは、とても良いかき氷が出来上がったのと、風が吹いていない雨なら入り口を塞げばどうにかなるかと思ったのと、冬の営業に向けて薪ストーブを焚きたかったのと、冬営業に向けてのスクーリング的な意味合いで営業しました。

 

良いかき氷とは、ぶどうの宝石箱です。ぶどうはポニラーの従兄弟さんが作ったFUJI sweeetsのぶどう。これは晩成種のウィンクとオリエンタルスターという品種です。気候的なものか、色付きが今ひとつという事でお手頃なお値段で分けて頂きました。色付きが今ひとつなのでそのままでは映えないし、味もシャインのように甘くて美味しいって感じでもない。しかしこのぶどうの最大の特徴は歯応えなんです。シャウエッセンばりにパリパリしていて、後味がリンゴのようにスッキリしている変わったぶどう。そして何より一粒が親指2本分位ある程大きいのですよ。このぶどうの良さを生かせるかき氷を、と考えてこの宝石箱に行きつきました。

 

このように、素材の中には、良いものだけどちょっと手を加える必要があるものも多いんです。こんな風に手を加えて、その素材そのものより付加価値がついてもっと美味しくなったって言うのがいいなぁと。与えられたもの、環境、既にあるもの、自分の持っているもの、そういうものを上手く組み合わせて極上のものを作り出せるといいなあと思うのです。

 

そしてそして、その作ったものを美味しいと言って食べてくださるお客様がいて、幸せな空間が生まれるのです。幸いな事に、かき氷カフェポニーには、ポニラーと言ってポニーをこよなく愛するお客様達がいらっしゃいます。本当にこの方達にとても助けられています。

日曜日のとても寒い日にはスープを持参して他のお客様にも振る舞って下さったmさんがいました。

初めての方にはメニューの説明を親切にしてくれるr先生がいました。皆さんのお陰で、悪天候、寒い、外、狭いという4重苦の中でも楽しんで営業ができました。雨の日のポニーも良いねと言ってくださるtさん、などなど、お客様同士は和気あいあいと楽しく過ごす事ができました。

 

補いながらものを作る、助け合いながら楽しむ、どちらも関わり合いの中で生まれます。他と関わり合いながら自分だけよりももっといいものを作る事、これが私のライフワークです。

 

そして木曜日、平日朝の営業告知にも関わらず来てくださったお客様。いつもタイミングが合わず、来れなくて、その日偶然来ることができた。そのタイミングがいいのです。タイミングが合わない時は来る必要が無いのです。自分の思うようにならない事を受け入れる、それも楽しく生きるための秘訣ですね。

木曜日は久しぶりに作ったおまかせ。私の創作料理のコンセプトはサムシングサプライズ。何かちょっとわぁ〜となるものを作りたい。美味しいのはもちろん、何か仕掛けをしたい。これは、大好きだったつくばのフレンチレストラン、パスパスでの料理が原点です。こちらのシェフは旧ソビエトで、日本大使館の料理を担当されていた方。手に入る食材も限られた中、創意工夫で美味しい食事を作っていたのです。このシェフが作る料理は本当に素晴らしく、月2で行っても何かしら変化があり、楽しませてくれました。そしてリーズナブル。創意工夫で素材を生かし切っていましたからこのお値段でという。しかし残念ながら亡くなってしまったのです。

そのレストランを超える所を発見できなく、フレンチジプシーとなっていた私が、もしかしたらここは!と思ったのが守谷のコワンドゥフルノー@coin de fourneau さんです。まだ一回しか行ってないので確定ではないのですが、なんとなく。ぶどうの宝石箱のドライフルーツクリームチーズやワインのジュレなど、参考になる料理がたくさん出てきました。そして何よりリーズナブル。この、お客様を大事にする方向性、勉強になります。自分の使いたい食材を使いつつ値段はなるべく抑える、この姿勢がとても心地よいです。前回行った時のメインは大奮発のリードヴォーがでました。あの値段で普通出てこない食材です。きっと、緊急事態宣言明けのシェフの奮発食材だったと思います。このように、コストも大事ですが、お客様目線で時にはコスト度外視で料理を作るシェフは、本当に料理が好きなんだなぁと感じました。

もう一件、好きなレストランがあります。品川にある@レストランラカンサトゥールです。ここもフレンチなんですが、食材が北海道しばりです。ここのシェフもびっくりな組み合わせと本当に美味しいフレンチをまたまたこの場所としつらえでこのお値段(茨城価格よりは高いですよ😅)というレストラン。家族経営ならではのおもてなしとお値段です。

フレンチって、シェフの性格が出る料理なので、それぞれ楽しい。同じ料理でも違いがあります。

かき氷もそんな風に、同じ素材でもそれぞれのお店で違う表情で出てくれば楽しいですね。

などと、徒然雨の午前中、昨日の余韻に浸りながらまったりと今後の営業の作戦を練っているのです。