かき氷カフェポニー🍧🐴のブログ

稲敷市のかき氷屋さんです。羊毛教室、ヨガ🧘‍♀️教室もしています。

ケースケ

一昨日の午後、今日は少し早めに出るから動物達は小屋に入れなくても、日が長くなったから帰ってからでもいいと、いつものように犬を車に乗せ、買い物をして、用を済ませて、家に着いたら、少し時間がかかったからごめんねーと言いながらいつものように動物達を小屋にしまい、ケースケにもエサをやって小屋にしまわなくちゃと思って家に戻ると…

 

 

カラスに。

 

無惨にも散らばった白い羽根。

それでも逃げた、と思いたい心がいつもいる場所を探しましたが、いるはずもなく。恐る恐る羽根を辿った先に骸があり、亡骸はまだ温かく、引きずったと見られる道にはまだ乾いていない血が付いていて、ついさっき彼はやられたのだと否が応でも認識せざるを得ない状況で。後5分早く帰っていたら。出かける時にしまっておけば。犬を置いていけば。後悔は後から後から湧いてくる。ごめんね、そう言えば今日はなんだか朝から隠れたがってたね。カラスも昨日から何回も来てたね…。

思えばケースケの脚が悪くなり、あまり歩けなくなってから何度かカラスに襲われていた事がありました。それでも声を出して自分でも追い払っていたのですが、動けない事が分かると容赦なく襲ってきます。私が気がつけば追払い、犬が気がつけば追い払っていました。

きっと機会を狙っていたのだと思います。

カラスは弱っている動物には容赦ありません。ケースケも元気な時は襲われませんでした。

少し動けるようになったから、元気になったから外に出して、と思って。カラスから見れば十分に弱っている個体だったのです。

私の認識が甘かった事を嫌と言う程認識させられました。動物の世界において人間の判断は無きに等しい。

ケースケも脚が痛くなってから1年くらい経ってましたが、なんとかもう一度歩けるようにならないかと治療をしていました。しかし、段々と弱ってきたのもわかっていました。それでもたまにはコケコッコーと鳴いたり、嬉しそうに虫をついばんだりしている様子は暖かくなったら元気になるんじゃないかと思ったりして、もう少し頑張ろうと思っていた矢先の事だったのです。

この時期、鳥にとって一番エサの少ない時期です。カラスにとっても死活問題だったのでしょう。弱っている動物を狙ったのはカラスにとって自然の生理なのです。

しかもこのカラスは私達が引っ越してくる前からずっとここに住んでいます。今も昔も同じように住んでいるだけです。

それでも彼らにエサとしてケースケを与える事はやはり出来ず、亡骸は荼毘に臥しました。

その時でも、一切悪びれた様子もないカラスはいつものクルクルした目でこちらを見ていました。

その目を見て、ケースケはもしかしたら苦しかったのでは、もう頑張りたくなかったのでは、私が一生懸命治療をするから痛いのを我慢して付き合ってくれてたのではと言う思いが出てきて、後悔ばかりで悲しかった気持ちから少し前に向こうという気持ちが出てきました。

思えば鳥がカラスに襲われる時はいつも、鶏が弱って人間のお世話無くしては生きられない状態になってからでした。カラスは言わば終了のボタンを押す係り。

突然いなくなってしまうのはとても悲しいけれど、こうして誰かがボタンを押してくれて初めて動物の寿命に気がつくのかなぁと考えさせられるケースケの突然の出来事でした。

動物達はそんな事があっても、仲間の誰かが死んだとしてもいつもと同じようにご飯を食べ、ウンコをし、寝て、死が来る時まで同じように生きていきます。

今回も、唯一留吉だけは様子がおかしい私に気を使ってましたが、他の犬はお構いなしで、散歩行こうと催促していました。

 

自然の摂理が分かったとしても、

それでも悲しくて思い出しては涙する毎日なんですけど。

りんも同じような状態なんだよなぁ。

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